地元進学率ナンバー1「愛知県」の秘密

平成28年9月に旺文社より、大学進学時に都道府県別に学生の流出入状況の調査結果が発表されました。その中で、地元進学率が最も高い県とされたのが「愛知県」でした。そこで今回はなぜ、愛知県の地元進学率が全国で1位になるほど高いのか考察します。

愛知県民は関東も関西も興味なし

まず、愛知県民の特性として、地元でなんとかできることは地元で済ませてしまう傾向にあります。そしてそれができる環境でもあります。日本の三大都市の一角を担っていることからも、愛知県民には東京などと同じような水準で生活ができていると考える人が多いことも要因です。これは大学進学だけでなく、就職も同様です。たとえば、愛知県には世界的にも有名な巨大企業であるトヨタ自動車があるので、わざわざ愛知県を離れなくても有名企業に就職もできると考えることもできます。これらの要因から「地元を離れる必要なし」という雰囲気が県民全体にあるようです。

名古屋大学を筆頭に、バランスよく51校の大学が林立

次に大学進学についてですが、愛知県にある大学の数(2016年時点)は51校と全国で3番目に多い県です。ちなみに、1番多いのは東京都の139校、2位が大阪の57校です。全国的にも大学の数に恵まれており、学部の種類も豊富です。これだけ大学が多ければ、同じレベルの大学でも、地元を出てあまり知名度のない大学に進学するよりも、地元ではそこそこ知られている大学に進学する方が自宅から通うことができ、費用を抑えられるというメリットがあるので、地元の大学へ進学する傾向があります。
さらに、国公立大学に関しては、たとえば「名古屋大学」は愛知県民の中では、世間一般的にとても賢い大学というイメージが定着しているため、愛知県では抜群の知名度を誇っています。また、愛知県の私立大学は全国的に知られているのは、南山大学や名城大学ですが、51校もあるうちのほんの一部であり、他にもさまざまな大学があります。

愛知県民はムダ金は使いません!

反対に地元で進学せずに、他県の大学に進学するケースは、授業料があまりかからない国公立大学、難関国家資格取得のための医学部や、愛知県の大学と比較して、たとえばMARCHなどの、全国的にも名前を知られている大学に進学するならば地元で進学しなくても良いという保護者の方も多いようです。そして、愛知県は東京と大阪のちょうど中間地点に位置しているため、わざわざ東京や大阪で一人暮らしをしなくとも、新幹線でいつでも行くことができる環境も多少なりと影響しているといえます。
したがって、愛知県の土着的な風習や土地柄、愛知県民が持つ地元大学へのイメージなどから地元志向が高いと言えるのではないでしょうか。