進学の常識

一人暮らしを始めるなら学生寮がオススメ

大学生はお金がかかる。国公立か私立か、文系か理系か、地方か都心か、実家か下宿かなど、学生のパターンはさまざま。今回は、大学進学によって実家を離れ、一人暮らしを始める学生の住まいに焦点を当ててみよう。

10年前に比べ、仕送り額は減少

筆者が学生の頃は、仕送り額が10万円以上でアルバイトもせず悠々自適に暮らしている友人がザラにいた。しかし、リーマンショック後の2009年以降は不景気のあおりを受けてその額は減少している。全国生協連の学生生活実態調査調べによると、2013年の一人暮らしの学生の仕送り額は月72,280円。一方、生活費にかかる費用は、(月額)学生寮¥69,275 、下宿生¥91,250という結果が出ている(日本学生支援機構「2012年度学生生活調査」)。

仕送りを充分にもらえる学生は良いが、そればかりとは限らない。だからと言って大学4年間をアルバイトに時間を費やすだけではもったいない。勉強はもちろんだが、海外旅行をしたり、サークルやクラブ活動に没頭したり、自分の趣味にとことんお金をかけるというのもいいだろう。要は自分への投資に力を注いで欲しい。

イマドキの学生寮・学生向けマンション

「門限があってプライバシーがない、部屋が狭くて窮屈、暗くて汚い」というイメージの学生寮。だが、最近人気を集めている学生寮や学生向けマンションは違う。
清潔でおしゃれで快適、セキュリティも万全で安心・安全、さらに食事の心配もない。一部の学生寮では留学生が生活する国際学生寮があり、異文化交流が盛んに行われている。ほかにも、入居者だけのカルチャー教室が用意されていたり、企業就職セミナーなどを開催するなど、学生ならではの価値を提供している。
“一人暮らしをするよりも安心でリーズナブル”が人気のポイント。なかでも女子学生専用マンションは、親のススメで入居する学生が多く、親の世代からも高い評価を受けている。

共同生活で得られるもの

学生寮はマンションで一人暮らしをすることに比べると自由度は制限されるが、その反面メリットの方が大きいと筆者は思う。自分と同じ環境・同じ世代の人たちと毎日顔を合わせる事で、必然的に身に付くのはコミュニケーション能力。他学部・他大学生と交流ができるだろうし、共同生活によって得た経験は社会に出ても大いに役立つに違いないだろう。
ちなみに、世界で12億人以上が利用していると言われる「フェイスブック」の創設者マーク・ザッカーバーグも学生寮出身者。「フェイスブック」は彼が19歳のときにハーバード大学の学生寮で仲間たちと生み出したものである。

※学生寮は9~10月から申し込みが始まる。人気物件は年内に満室になることも。申し込み開始以前の仮申し込み、進学先が未決定の場合でも申し込みできるなど、物件によって独自の制度を設けている場合もあるので希望の方は早めのチェックを。

(文責:大岡陽子)