京大合格者数上位8校にみる「賢い子どもの育て方」

  • 2017年8月30日
  • 2017年12月22日
  • 特集
[table id=2 /]上記に掲載した表は、2017年度入試における京大合格者数の高校別ランキングです。
1位は2年連続で京都の洛南高校。2位は滋賀の膳所高校と奈良の東大寺学園高校が並びました。

中学レベルの基礎学力は高校入学前に積んでおく

ベスト8の内訳は、私立高校が4つ、公立高校も4つと同数です。
世の中は中高一貫教育がブームとなっていますが、このデータを見る限り大差はありません。
合格者の現役率で見た場合でも、①北野高校(公立)73.4%、②堀川高校(公立)71.1%、③洛南高校(私立)70.6%という順位になっており、3年教育の公立に不利さは見られません。

ただし、上記表に掲載の公立高校は4校とも各府県全域から優秀な生徒が集まっており、高校に入学するだけでも相当な難関校になっています。つまり、中学レベルの基礎学力はすでに完璧の子たち。中学時代に相当の学力を積んでおく必要があります。

中学入学時には進学への意識を持つ

一方、私立の方に目を移すと、高校募集を行っているのは洛南高校と東大寺学園の2校です。洛南高校は高校の定員460名に対し、約200名を外部募集していますが、東大寺学園は40名のみ。ほぼ中高一貫校と言っていいでしょう。
また、男女共学は洛南高校のみとなっています。そのため、洛南高校には京阪神一円から向上心の高い女子生徒が集まってくることが大きな特徴となっています。

洛南高校は定員も多いことから、京大合格者数は当然多くなっています。これを(定員)に対する(京大合格者数)で見てみると、東大寺学園高校では30%が京大に合格しています。②甲陽学園高校25.5%、③洛星高校20.9%と、私立男子校がベスト3を独占しました。
これら3校の特徴は、全体の3分の2近くが、東大・京大・医学部志望であること。現役時に私立大学を志望する生徒はほとんどいません。

必要なものは、知識量よりも「考える力」

筆者は縁あって、この上位8校をすべて取材する機会を得ることができました。
取材を通じて感じたことは、「暗記中心の勉強法はもはや難関大学の入試には通用しない」ということです。

必要なのは「考える力」です。
では、「考える力」を身につけるためにはどうすればいいのでしょう。

堀川高校の教育にそのヒントがあります。
堀川高校では1999(平成11)年に全国に先駆けて「探究科」なるものを設置しましたが、今やその教育法が全国に注目されています。自分でテーマを見つけ、調べ、分析し、発表するわけですが、要は小学校の時にやっていた夏休みの自由研究のようなもの

今、大学教育の現場で盛んに言われている「課題設定能力」「問題解決能力」「プレゼンテーション能力」をすでに高校レベルで獲得し、大学での専門教育に進む上での基礎を築いています。

遅くとも小学校4年時には勉強に対しる姿勢を作り上げておきたい

取材した8校すべてが、暗記中心の勉強ではなく、問題提起型の授業を採用していること、学校行事やクラブ活動に熱心であることに驚かされました。
特に公立高校では、「短い高校生活の中のどこに、そんな時間があるのだろう。ほとんど寝てないのでは」と思うくらいアクティブです。

先生たち曰く、「ダラダラと勉強するのではなく、勉強するときは勉強する。遊ぶときは遊ぶ。切り替えが非常に上手です」

要は、集中力ですね。

京大レベルの大学を目指すためには、小学校4年生くらいから勉強に対する姿勢を作り上げていくことが大切です。

早期に知的好奇心を芽生えさせる必要性

勉強の面白さ、楽しさを知った生徒たちは、強制されることなく自主的に勉強に取り組むようになります。東大寺学園高校や甲陽学院高校の生徒たちが実に楽しそうに高校生活を送り、苦もなく難関レベル大学に入学している事実を知って、「早期に“知的好奇心”を育成する」ことの大切さを学びました。

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