関西の有名私立大学出身のA君が、今年エントリーしたのは、東証一部上場企業を中心におよそ60社。最終面接までは残るのですが、最後の最後に「不採用」となり、人間不信にまで陥りかけました。何度も何度も東京の本社で行われる最終面接に望むのですが、あるとき、ハタと気づきました。「学歴が違いすぎる!」。
そうなんです。学歴フィルターの存在にやっと気づいたのです。研究職志望のA君が最後の面接で争うのは、東大、京大、早稲田、慶応などの錚々たるメンバー。偏差値もさることながら、彼らの能力は贔屓目にみても優れていました。知識に裏付けされたコミュニケーション力に長けていました。
偏差値の高い大学に入ったところで、本人が努力しなければ、明るい未来はありません。有名大学に進学すれば、将来が約束される時代ではないのです。しかし、入りたい企業からの採用実績がない、あっても過去に数人では、大学に入学してからの努力は並大抵ではありません。
そこで関関同立における2015年度の新卒採用実績をまとめてみました。
関西学院大学 | 関西大学 | 同志社大学 | 立命館大学 | |
東京海上日動火災保険 | 29 | 8 | 27 | 12 |
日本生命保険 | 50 | 28 | 53 | 25 |
第一生命保険 | 7 | 16 | 7 | 11 |
三菱東京UFJ銀行 | 61 | 36 | 55 | 45 |
みづほフィナンシャルグループ | 38 | 27 | 37 | 21 |
東海旅客鉄道(JR東海) | 2 | 6 | 7 | 10 |
JTBグループ | 15 | 14 | 10 | 25 |
セブン&アイ・ホールディングス | 12 | 20 | 9 | 14 |
NTTドコモ | 4 | 1 | 11 | 6 |
ヤフー | 0 | 1 | 3 | 4 |
トヨタ自動車 | 4 | 7 | 13 | 15 |
富士フィルム | 2 | 0 | 1 | 0 |
味の素 | 2 | 1 | 1 | 0 |
資生堂 | 0 | 3 | 2 | 3 |
電通 | 1 | 1 | 1 | 0 |
博報堂 | 4 | 0 | 2 | 2 |
これを見ると、関西学院大学は特に金融・保険関連に強く、同志社大学はオールマイティに強いようです。