英語が苦手な人のための英語学習法

仮に高校3年生だとすると、中学1年生からもう5年以上も英語を習っていることになります。
でも一向に成績が上がらないし、「英語なしで受験できる大学」はほとんどありません。
ほとんどないどころか「他の教科より配点が高い」と絶望的な気持ちになっているかもしれません。

そこで「誰でも」「必ず」英語の成績が上がる方法の一端を「論理」をもとに伝授していきます。

英語学習には変えられない絶対の順序がある

 

入試が近くなっても英語の成績が上がらないと焦りが出てきますよね。

そこで陥りがちなのは「長文をやらなきゃ!」「受ける大学は文法問題が多いから文法をやろう!」というように考えてしまうことです。

どんなに入試が近くても、どんなに文法問題が多い大学を受ける人も、勝手な分野を虫食い的に学習することはできません。

言い換えれば「勝手にやるべきことを決めてはいけない」のです。
このルールを破ると永久に成績は上がりません。

論理的に考えると、英語学習には絶対の順序があり、それを破ると成績は上がらないことがすぐに分かります。

「論理的に」と言っても難しく考えることはありません。

「論理」=「客観的な妥当性」=「誰もが当たり前だと思う道筋」です。

では、学習の順序に論理を当てはめてみましょう。

先に言ってしまうと、<単語→熟語→文法→構文(単文精読)→長文>という順番でしか英語は学習できません。

なぜなら、熟語の中には単語が入っていて⇒文法の中には単語・熟語が出てきて⇒構文は単語・熟語・文法が集まったもので⇒長文は構文の集まりだからです。

つまりそれぞれが内包関係にあるので、どこか一つだけを学習したり、逆行したりというのは「論理的に不可能」なのです。

特にこれを無視して「非論理的」な授業が行われていることが多いのが、中学・高校の授業です。
5年経っても英語ができないことがそれを証明しているでしょう?

この記事を読んでもすぐには信じられないことも多いかもしれません。
だからと言って、5年間も成果のなかった学校をまだ信じますか?
方針を変えるのは最初は勇気が必要でしょうが、成果のでないものにしがみついていても先へは進めません。

ポイント

  • 単語→熟語→文法→構文(単文精読)→長文という順番でしか英語は学習できない
  • 中学・高校では、この論理を無視した授業を行われることが多い
  • 何年やっても英語ができない

そこで今回紹介する「論理的思考に基づいた学習法」に、少しだけ目を向けてもらえると幸いです。



どうして論理が必要なの?

先ほどから何度も「英語学習には論理が欠かせない」ことを伝えてきました。
どうして欠かせないかは、逆を考えてみればすぐに分かります。

ある新聞に「我が国の首相が暗殺された」という記事が載ったとします。
その英文を「論理的に」読むから、暗殺という事実が読んだ人みんなに伝わるのです。
「暗殺された」と書いてあるのに「今日も首相は元気いっぱい」というように、それぞれが勝手な読み方をする状態を想像してみてください。

新聞を発行する意味も他人と会話する意味もなくなってしまいますよね。

このように「論理的に文章が読めているかどうか」をテストされるのが入試であり、それを鍛えるのが英語学習です。
設問ごとに答えがあるのが、英語学習が論理的なものである証拠です。
みんなが勝手に英文を読んでも良いのならば、答えなど出るわけがありません。

論理的思考=なるべく暗記しないこと

 

英語が「慣れ」や「暗記」で学習される科目だと思っている人は多いでしょう。
これはネイティブや帰国子女など生まれた環境に英語があれば正しいのですが、受験勉強として学習する人には大きな間違いです。

なぜなら、私たちのほとんどが「自然と身につく環境」には居ないからです。

しかし、先ほど触れた「絶対の順番」に沿って学習を進めるうちに「結局暗記しなきゃいけないことばっかりじゃん」と思う人も多いでしょう。もちろんどの学習にも暗記は付きもので、英語学習でも暗記が強いられるポイントは確かにあります。

しかしそこに「論理的思考で学習する=なるべく暗記しない」という考え方を用いることで、その暗記の苦労も時間も最小限にできます。

ポイント

  • 論理的思考で学習すれば、暗記の苦労も時間も最小限にできる

単語暗記さえ論理的思考は不可欠

 

単語の大部分は意味のないアルファベットの羅列です。
単語は、絶対に守るべき学習の順序でも最初にあり、もちろん避けて通れません。
「単語だけは仕方ない。とにかく暗記!」と思って買った単語集をあなたは本当に全部暗記しましたか?
どの単語でも見ても一瞬で意味が分かる状態でしょうか?
それができていないうちはまだ熟語にさえ進んではいけません。

単語を見た瞬間に意味がわかるまでは、熟語に向かわないでね

中学単語は身についているとして、大学受験生が覚えるべき単語は約2000個です。

ここで「1日20個なら覚えられるかな」などと決めるのが、多くの受験生が陥るワナです。
1日20個ということは1番目~20番目の単語を1日目。21番から40番目を2日目として進んでいくことになるので、1981番~2000番の単語をやるのが100日目になります。

ここで1番~20番の単語のテストをしてみると、おそらく1つも正解できないでしょう。
99日前に暗記した単語をずっと覚えていられるわけがないのです。

そうするとこの単語暗記に費やした100日間は何だったのでしょうか?
もちろん英語学習においてはただのムダです。
どうしてこのようなことになったのかは簡単です。「1日20個」という学習法には何の論理的思考もなく、「1日20個くらいなら覚えられるだろう」と100日目のことを考えずに適当にスタートしたからです。

このようなワナに陥らないように、英語学習は必ず論理的思考を用いてくださいね。

「1日300個暗記」が論理的思考の結果

 

では、どうすればいいのでしょう

先の例では99日前に暗記した単語なんて覚えていられない、というところにワナがありました。
つまり、期間が開くほど忘れてしまうのです。

ということは、もう論理的な答えは出ていますよね?
「期間が開くほど忘れる⇒期間をできるだけ短くする」という答えです。

「できるだけ短く」と言っても限度があるので、あるデータを使います。

ヒトは意味のないものを覚えたとき、7日間まではある程度思い出せても、それを過ぎると急激に忘れてしまいます。

この「7日間」を活かします。
つまり「7日間で単語集1周」⇒「8日目に2周目」という進め方です。

これによると、1日あたりの暗記が約300個になりますね。
300個全ての意味が一瞬で思い浮かぶまで1日に何度も繰り返します。
全ての単語の意味が頭に浮かんだら、その日の単語暗記はやっと終わりになります。

「その日に詰め込んだだけでいいの?」と思いたくなるでしょうが、大丈夫です。
8日目にはまた同じ単語を目にするので、完全に忘れてしまう前にまた出会うことになるからです。

「300個なんて無理だよ!」と思っていませんか?

確かに1周目はほとんどが見たことのない単語のはずですから、1日の勉強時間のほとんどを奪うことになるでしょう。しかし2周目・3周目と進んでいくうちに「顔見知り」がどんどん増えていくので、単語暗記の時間は劇的に減って行きます。
しかも何より「1日20個」のやり方では、いくらやっても単語暗記が終わらないのです。

つまり、1日20人ずつ人に会って名前を覚えて100日目までは覚えていられなくても、1日300人ずつ会っていくと顔と名前が一致するということです。
「単語暗記なんて苦手だ…」と思っている方でも、何度も会った人の名前はさすがに覚えてしまうでしょう?

一度会っただけでは覚えられなくても、1週間に一度顔を合わせれば、たとえ印象の薄い人でも顔見知りになるものです。

ポイント

  • 1日300個を暗記する
  • 1週間後に再度同じ300個を暗記する
  • 14回繰り返す

論理的思考で合格へ

 

今回は「英語学習=論理的思考を使った学習」というテーマで、単語暗記を例にしてみました。
もちろんこの先に待っている熟語・文法にも論理的思考は不可欠で、大活躍する大切なものです。
機会があればこの先の学習法を公開していきます。
今は「英語学習法は適当に決めない。必ず論理的思考にもとづいて決める」ということを胸に留めておいてください。

それだけでも、今までより確実に合格に近づくことができます。