就職の常識

【職業研究】美容師になりたい!

メイクやファッションなど、“美”に興味のある高校生は、美容師に憧れる人も多いことでしょう。
しかし「大卒」という肩書きを重視する親に押し切れる形で大学に進学してしまう人、進学校に行ってしまったために周りに流されて美容師を諦めた人も数多くいます。

大学に進学しても、夢を諦めきれない人は大学卒業後に働きながら夜間や通信制の美容専門学校に通ったり、最悪、大学をドロップアウトして専門学校に入り直す人もいます。

一度きりの人生です。

周りに影響されて「なりたい仕事」を諦めて悔いを残すくらいなら、たとえ反対されても自分の道を進みたいですよね。

そこで、今回は女性の憧れの職業「美容師」について紹介します。

髪だけではない美容師の仕事

美容師といえば、髪のカットやスタイリングをイメージしがちですが、それだけはありません。
美容師法という法律では、美容は「パーマネントウエーブ、結髪、化粧法等の方法によって、容姿を美しくすること」と定義されています。
つまり、髪だけでなくメイクやエステなども美容師の仕事になります。
また、成人式や結婚式の着付けも美容師の大切な仕事です。

美容師の仕事は実に幅広いため、働き場所は美容院だけに留まらず、ブライダル業界やエステティックサロンなどさまざまな分野におよびます。

美容師のフィールド
  • 美容院
  • 結婚式場やホテル
  • 化粧品などのメーカー
  • 美容アドバイザー
  • 福祉関係
  • TV、雑誌等マスコミ関係のヘアメイク
  • 美容養成施設の講師、教員など

美容師は、美容業界唯一の国家資格

かつて、美容師は都道府県の試験を受け、知事の承認を得る免許資格でしたが、1998(平成10)年からは厚生労働大臣が認定する国家資格になりました

そうなんです。

美容師は、医師や看護師と同様の国家資格なのです。

国家資格になったことで受験に求められる要件も格段にアップしましたが、その分、地位も世間的評価も数倍上がりました。

美容師は美容関連唯一の国家資格であるため、美容師をめざすことに批判的なお父さん・お母さんを説得するのには充分な材料になることでしょう。

国家資格であることを知らない大人も多いので、反対されたときはぜひアピールしてみてください。

美容師になるためには国家資格が必要です

さて、美容師になるためにはどうすればいいのでしょう。
基本的には高校卒業後、厚生労働大臣または都道府県知事指定の養成施設で学び、国家試験の受験資格を取得後、美容師国家試験に合格する必要があります。

養成施設には大学や短期大学もありますが、数は非常に少なく、全国で6校しかありません。そのためほとんどの場合は専門学校に通うことになります。

養成施設には、昼間制と夜間制、そして通信課程があり、昼間制と夜間制は2年以上、通信課程は3年以上学ぶことが必要です。

養成施設では何を学ぶの?

国家資格となって以降、教育制度も変わりました。
かつてはインターンといって美容院で丁稚奉公する必要がありましたが、現在では養成施設を卒業すると美容師国家試験受験資格を得ることができます。

美容師国家試験受験資格とは、文字通り、国家試験を受ける権利が与えられただけで、まだ美容師にはなれません。国家試験を受験し合格する必要があります。

養成施設ではヘアケアやスタイリング、メイクアップや着物の着付けから公衆衛生学、皮膚科学、さらには店舗経営などについて幅広く学びます。

美容師国家試験の合格率は80%以上

国家試験は毎年2月と8月の2回実施されます。
ほとんどの人は養成施設を卒業する直前の2月に受験します。試験は学科試験と実技試験がありますが、どちらかのみ合格の場合は、次回の受験(2月なら8月、8月なら2月)に限り合格した方の試験は免除されます。

そのため8月の試験は再受験組が多くなっています。

国家試験の合格率は2月の試験で80%以上、8月は再受験者が多いことからやや低く50〜60%前後で推移しています。

美容師が目指せる大学・短大

<大学>

  • 大阪樟蔭女子大学(大阪)学芸学部化粧ファッション学科美容コース
  • 東亜大学(山口)芸術学部トータルビューティ学科ファッションクリエイティブコース

<短大>

  • 山野美容芸術短期大学(東京)美容総合学科
  • 名古屋文化短期大学(愛知)生活文化学科第1部生活文化専攻
  • 堺女子短期大学(大阪)美容生活文化学科美容文化コース
  • 東筑紫短期大学(福岡)美容ファッションビジネス学科美容師コース