これから大学に入学する高校生は就職活動はまだ先のこと、と思っているかもしれませんが、社会に出るために必要なスキルを身につける期間としては大学1年生からスタートです。
今回は第一印象に関する情報をご紹介します。
人は見た目が9割?
メラビアンの法則をご存知でしょうか。
アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアンが行った人は見た目を重視するという実験結果です。
話し手が聞き手に与える印象は言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%である、というものです。
話し手が聞き手に与える印象
言語情報 7%
聴覚情報 38%
視覚情報 55%
つまり、見た目にあたる聴覚情報38%と、視覚情報55%を足すと9割を超える、ということになります。
この法則を紹介した「人は見た目が9割」という本はベストセラーにもなっており、この説は広く浸透しています。
この説については拡大解釈だという意見もありますが、短時間で人を見抜く必要がある就職活動においては、第一印象が非常に重要であることはまぎれもない事実です。
就職活動における第一印象
第一印象ではなく、人間としての中身を見てほしいと思うかもしれませんが、現実はちがいます。
就職活動で1次選考として行われることの多い「グループ面接」では、標準的には6名の学生を30分で面接することが多いです。
1人にかける時間は5分です。
面接官は、5分で通す人・落とす人を決めることになりますので、話している内容をじっくり判断するというよりは、「マナー」「話し方」「表情」「態度」などで判断する要素が増えます。
これらは、面接のために必要というよりも仕事をする上でも重要な要素なので選考の基準になっているのです。
仕事では相手によい印象を与えることも重要です。
第一印象は良くすることができる
第一印象は練習すると良くなります。
笑顔を作ったり、明るくするのは苦手だという人も多いことでしょう。
人にはそれぞれ性格があって、得意不得意がありますので、いつもそのようにする必要はありません。
ただし、社会に出てからはスキルとして求められますので、意識的にトレーニングすることが重要です。
性格を変えるのではなく、スキルとして身に着けるのです。
高校生も大学生も、第一印象を良くするトレーニングは受けていないことが多いです。
高校入試や大学入試等で面接を受けた経験がある方も多くはありません。
ぜひこれを機会に、「表情・態度」「話し方・聴き方」「ファッション」の観点で自分を振り返ってみてください。
表情・態度
笑顔(唇の両端をきゅっと上に上げる)、姿勢(猫背を直す)
話し方・聴き方
相手を見て話す、明るい声、相槌を打つ
ファッション
不潔でない、体型に合っている、髪型を整える
過度になる必要はありません。今よりも少しだけ意識してみることが重要です。
これから大学生になる高校生にとっても第一印象は重要
心理学の研究で「初頭効果」という心理効果が明らかになっています。
最初のイメージが、その人の後々の評価にも大きな影響を与えるという効果です。
これから入学して大学生になる方は、同級生への最初の印象が非常に重要なのです。
ぜひ自分でトレーニングをしてみましょう。スマホで自分の話す様子を録画するだけでよいです。
自分でチェックしてみるだけで、気をつけるべきポイントに気づくことができます。
繰り返しますが、過度に気にする必要はありません。
今よりも少しだけ意識してみることが重要です。