関関同立の研究|グローバル系学部のおすすめはどこ?

国際系学部は近年非常に人気の高まっている学部のひとつです。英語が好き、外国に興味がある、留学をしたいなど、様々な志望の理由があると思います。卒業後は英語を使ってバリバリ働きたいと考えている高校生もいるでしょう。

関西の有力私立大学群である関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)のなかにも複数のグローバル系学部があり、どの大学のどの学部に行ったらよいのかよく分からないと感じる高校生も多いことでしょう。

そこで、本コラムではグローバル系学部の選び方と、関関同立のグローバル系学部の特徴について解説します。

グローバル系学部は同じように見えますが、特徴は異なります。偏差値や通いやすさではなく、自分のやりたいことを実現するための大学選択のために、上手に活用してください。

グローバル系学部の選び方とは?


ひとくちにグローバル系学部といっても、英語だけを学んでいるわけではありません。漠然としたイメージでしか考えていない高校生も少なくないでしょう。

グローバル系学部を見る観点としては、以下のようなものがあります。

  • 言語
  • 留学
  • 何を研究するか

それぞれのグローバル系学部の違いを把握するのと同時に、自分は何を目指したいのかを自問自答することがとても重要です。偏差値や通いやすさももちろん重要な条件ですが、貴重な大学生活なので、自分が納得できる学びを選択してほしいです。

言語

英語が主であることが多いのですが、それだけではありません。以下のようなことを確認して、自分が何を求めているのかも自問自答しましょう。

  • 読む聞く話す書くの4技能の指導があるか(4技能を高めたいか)
  • 英語を学ぶのではなく、英語を使って他の専門科目を学ぶ機会があるか(英語を究めたいか、英語はツールで他に学びたいことがあるのか)
  • 他の外国語の扱いがあるか(英語のみでいいか、英語以外に学びたい言語があるかどうか)
  • 英語のクラスは何人クラスか(英語は少人数であることが多いですが、15人と40人では環境は異なります)
  • 外国人教員比率はどれくらいか
  • 言語を学ぶ環境が整っているか(英語を話すスペースがある、個別のブースなど大学によって環境が異なる)

留学

渡航先の国を気にしがちですが、留学の形態が重要です。「どのような学校で何を学ぶのか」は日本では気にするのに、留学となるとあまり気にしない学生も多いです。オープンキャンパスでは詳しく確認するようにしましょう。

  • 大学付属の語学学校で英語を学ぶのか(求められる英語レベル低い)
  • 英語で海外大学の専門科目を学ぶのか(求められる英語レベル高い)
  • 留学期間はどれくらいか
  • 行く時期は1年次か2年次か、選択できるのか
  • 学部で同じタイミングで行くのか、バラバラか
  • 同じ渡航先に行く人数はどれくらいか

一般的には時期は早いほうが、2回目は別の国に留学したり、企業インターンシップに行くなど、選択肢が広がる可能性が高いです。関関同立ではないですが、学科全体で同じ渡航先に留学するので、学科の友人で話してしまい、まるで修学旅行のようだ、という大学もあります。

英語レベルによって選択肢が変わってきたり、人気の渡航先は英語レベルや成績で決まったり、自由に選べないことのほうが多いです。費用も変わってくることが多いので、注意が必要です。基本的には英語レベルが高いほうが好条件の渡航先に行けることが多いです。

何を研究するか

  • 言語としての英語を専門とするのか
  • 英語は学びつつ、他に専門を持つのか

「言語としての英語を専門とするのか」また「英語は学びつつ、他に専門を持つのか」によって最終的に得られる学びが異なります。他の文系学部よりも学際的(学問領域が複数にまたがっている)であることが多く、英語学習の時間も長いため、専門を持ちにくい性質があります。イメージすると、卒業後に何を学んだのですか?と聞かれて、「何と答えることになるか」です。

学ぶ領域は、言語学、社会学、民俗学など、多様な学びがありますし、各大学のグローバル系学部によっても何を重視しているのかが異なります。高校生には分かりにくい部分もありますが、各学部のゼミや卒論のテーマなどを調べて、「これを学びたい!」とピンと来るものがあるかどうかを探すとよいでしょう。

関関同立のグローバル系学部

関関同立だけに絞っても、以下のようなグローバル系学部があります。

  • 関西学院大学国際学部
  • 関西大学外国語学部
  • 同志社大学グローバル・コミュニケーション学部
  • 同志社大学 グローバル地域文化学部
  • 立命館大学国際関係学部
  • 立命館大学グローバル教養学部

立命館大学国際関係学部は1988年に開設された歴史あるグローバル系学部です。同じ立命館のグローバル教養学部は2019年に新しく設置されました。関西大学外国語学部は2009年、関西学院大学国際学部は2010年、同志社大学グローバル・コミュニケーション学部は2011年、同志社大学 グローバル地域文化学部は2013年に設立されました。長い歴史をもつ関関同立のなかで、グローバル系学部は新しく設立された学部であることが分かります。

関関同立のグローバル系学部の特徴は?

関関同立のグローバル系学部の特徴をまとめます。ホームページなどから確かな情報を集めてはいますが、最新の情報は大学のホームページや刊行物などで確認するようにして下さい。

関西学院大学 国際学部

  1. 国際学部の学生は、短期留学(約1ヶ月)、中期留学(約3~6ヶ月)、長期留学(約6ヶ月~1年)のいずれかに参加
  2. 北米とアジア地域について、「文化・言語」「社会・ガバナンス」「経済・経営」の3つの学問領域からアプローチ

ゼミや卒論一覧がホームページで発見できませんでしたので、代わりに教員一覧で各教員の専門分野のキーワードをチェックしてみてください。
https://www.kwansei.ac.jp/s_is/s_is_003398.html

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関西大学 外国語学部

  1. 関関同立のなかでは唯一の「外国語学部」
  2. 入学時に主専攻言語として、「英語」または「中国語」のいずれかひとつを選択
  3. 2年次にはスタディ・アブロード・プログラムとして、すべての学生が主専攻言語に基づき海外の提携大学へ約1年間の留学
  4. 「言語コミュニケーション教育」 「言語分析」 「地域言語文化」 「異文化コミュニケーション」「通訳翻訳」という5つの履修プログラム

関西大学外国語学部もゼミや卒論一覧がホームページで発見できませんでしたので、代わりに教員一覧で各教員の専門分野のキーワードをチェックしてみてください
https://www.kansai-u.ac.jp/fl/teacher/index.html

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同志社大学 グローバルコミュニケーション学部

  1. 英語コースと中国語コース(日本語コースは留学生向け)
  2. 1年間のStudy Abroad(留学)が必修
  3. 高度な外国語能力を習得し、幅広い教養を身につけることを目指すという点では「外国語学部」のような特徴を持ち、国際社会に関する科目が多く履修できるという点では、国際関係学部のような特徴を持つ
  4. 学生自身が企画・立案するSeminar Projectがある

2019年度の各プロジェクトのテーマ

「世界のことを考えよう-国際理解教育プロジェクト」
「戦争を知らない私たちが、調べてみた、考えてみた」
「生徒のグローバルな未来を開くプロジェクト」
「プレゼンテーション能力向上プロジェクト」
「フリーペーパーとSNS 日本発信プロジェクト」
「京野菜の魅力アピールを通して、京野菜に興味を持つ人々を増やし、相互理解を促進する」
「MATSURI:外国人にディープな日本を知ってもらおう」
(同志社大学ホームページより)
https://www.doshisha.ac.jp/news/2019/0122/news-detail-6665.html

同志社大学 グローバル地域文化学部

  1. ヨーロッパ、アジア・太平洋、南北アメリカの文化的背景と現在の課題を、他の文化圏とのグローバルな交流や摩擦のなかで考察する学部
  2. 在学中に1度はサマープログラム、スプリングプログラム、セメスタープログラムなどの海外研修に参加することが必修
  3. 12の言語から重点的に学ぶ言語を第一外国語、もう1つの言語を第二外国語に設定。どちらかを英語とする

ヨーロッパコースの卒論テーマ(2018年度)
https://gr.doshisha.ac.jp/attach/page/GRS-PAGE-JA-8/121163/file/2018_european.pdf

アジア・太平洋コースの卒論テーマ(2018年度)
https://gr.doshisha.ac.jp/attach/page/GRS-PAGE-JA-9/121165/file/2018_asia-pacific.pdf

アメリカコースの卒論テーマ(2018年度)
https://gr.doshisha.ac.jp/attach/page/GRS-PAGE-JA-10/121167/file/2018_americas.pdf

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立命館大学国際関係学部

  1. 関関同立のグローバル系学部で、30年以上の歴史を持つ圧倒的に伝統のある学部
  2. 留学は必須ではないが多くの学生が留学に行く
  3. 国境を越える問題を複数の学問領域を総合した「国際関係学」アプローチで分析する能力を養成
  4. 英語による科目履修だけで学士学位が取得できるグローバル・スタディーズ専攻(GS専攻)がある
  5. ゼミでの学びを広く発信するプレゼンテーション大会であるオープンゼミナールがある
  • Invisible Trap ~無意識を越えろ!~(マイクロアグレッションをテーマにした研究発表)
  • 在イスラエル米国大使館移転問題~パレスチナの逆転劇!?~
  • 食のハラール認証制度に対する批判的考察とより良い方法の模索
  • あればいいを必要に ∼日本のトイレを広めよう∼
  • 知覚品質と感性品質を通じて淡路瓦の衰退を考える
  • Hate Speech x Populism
  • 21st Century Chinese and Japanese Economic Interests in South East Asia
  • 日本の表象―寛容と鈍感のはざまで-
  • 日本キャッシュレス・ビジョン
  • 守りたいあなたがいる、創りたいモスクがある~国際協力における地域研究の重要性~
  • メディアの民主化と日本の描かれ方の変容
  • ちょっと待った!その支援に黄色信号!

(2018年度オープンゼミナールテーマ例 立命館大学ホームページより)
http://www.ritsumei.ac.jp/ir/open-seminar/

 

立命館大学グローバル教養学部

2019年4月に解説された新しい学部で、すでにある国際関係学部とは異なる特徴を持っています。

  1. 立命館大学グローバル教養学部は、すべての科目を英語で学ぶAll Englishのカリキュラム
  2. リベラル・アーツ教育を軸とした問題発見・問題解決型人材育成のカリキュラム
  3. 1科目の授業が週2回行われて、1つは講義でもう一つはグループディスカッションやグループワークをして学びを定着する
  4. 条件を満たせばオーストラリア国立大学の学位取得もできるというデュアル・ディグリー・プログラム。ハードルは高そう
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グローバル系学部で大事したいこと

留学する前の学びと、留学後の学びが重要

留学は行っているときに頑張ればいいということではなく、行く前の学びと帰ってきてからの学びが重要です。留学で何を身につけたいのか、英語だけでなく専門の学び・生活・文化など大学に入ってからで構いませんが、行く前に具体的な目標を立てることが重要です。大学の指導もありますのでご安心ください。

英語レベルや成績で機会が変わる

入学すれば全員同じ機会を得られるということではなく、語学レベルや成績によって留学先や、有利な条件が変わってくることがあります。また、実際留学する人の英語レベルが高いほうが高いレベルの学びを得ることができます。語学は自学自習も重要です。入学してからも努力し続け、成果を出していく気持ちが求められます。

グローバル系学部を考えている高校生はもっと詳しく調べて、偏差値や通いやすさではなく、自分のやりたいことを実現するための大学選択をしてください。充実した学びとなるよう頑張ってください。

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  4. センター問題集が過去7年分、無料でダウンロード可能。
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また、アプリ版もあります。アプリでは動画をダウンロードすることができるため、通信環境がない場所でも授業動画を観ることができます。
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