関東の学校

日本大学|日大に進学するメリット・デメリット

リクルートマーケティングパートナーズが行った「進学ブランド力調査2018」によれば、日本大学(以下、日大)は「高校生が進学したい大学」で関東エリアの4位、理系分野に限れば堂々のトップでした。

「まだまだ日大ブランド健在か」とも思われましたが、この調査は2018年4月6日から5月10日にかけて行われたもの。日大アメフト部の選手が謝罪会見したのは5月22日ですから、それ以前の調査になります。

さて受験生にとって問題は、2019年度入試において「日大受験はありか?なしか?」でしょう。

そこで、今から日大に進学するメリット・デメリットを考えてみたいと思います。

日大の魅力はパワーにあり

そもそも日大の魅力とはどこにあるのでしょう。

スポーツの日大

「進学ブランド力調査2018」で人気の高かったのが、「クラブ・サークル活動が盛んである」(3位)でした。
日大のクラブ・サークル数はなんと1,000以上に及びます。

特に、アメフト、陸上競技、馬術、ボクシング、レスリング、相撲などは実績もあり、数多くのプロスポーツ選手やオリンピック代表選手を輩出している名門です。

日大の一番の魅力はスポーツ、といってもいいでしょう。

「中国レベル」の圧倒的人数

日大の創立は1898(明治22)年。2019年10月4日に130年を迎える歴史ある学校です。現在の学生数は約7万人、OB約120万人と、ともに日本一を誇ります。
また、社長の数も日本一なら、政治家や著名人も多数輩出しています。
ちなみに2017年における同窓会の会員数ランキングは①日本大学1,147,082人、②早稲田大学622,304人、③近畿大学517,182人と、2位以下を大きく引き離しています。

同窓会ランキング(2017年)
  1. 日本大学 1,147,082人
  2. 早稲田大学 622,304人
  3. 近畿大学 517,182人
  4. 中央大学 500,000人
  5. 明治大学 490,000人

(大学発表のデータ)

「中国がくしゃみをすれば日本が風邪を引く」と言われますが、日大の数の多さはまさに中国級と言えます。

ないものはない16学部の総合大学

法学部、商学部から医学部、歯学部まで全学問領域をほぼ網羅する16学部に、通信教育部、短期大学部も設置する日本ナンバーワンの総合大学です。

「スポーツの日大」にふさわしく、2016年度にスポーツ科学部を新設。新しく開設された三軒茶屋キャンパスは、アリーナ、プール、体操場、相撲場、柔道場、剣道場、トレーニングルームなど、充実の設備を誇ります。
ここでは、スポーツ科学部の学生と、同じく2016年度に新設された危機管理学部の学生が学んでいます。

また、動物用MRIや風洞実験装置をはじめ、理系学部の設備には定評があります。

これらに共通するものがあります。それは「パワー」。

日大の魅力は「パワー」といえます。

ではアメフト部の体質が明るみになった5月22日以降、日大のパワーは衰えていないのでしょうか。

強いスポーツクラブ、圧倒的な数、どこにも負けない設備…

これらの魅力は130年近くの実績が積み上げてきたものですから、「健在」です。
しかしパワーは衰えていないかと問われれば、確実に衰えています。

日大ブランドって何?

よく「日大ブランド」と言いますが、「日大ブランドって何?」と問われると皆首をかしげてしまいます。

スポーツや数はブランド力ではありません。

ただ、マスコミに登場する回数や周辺に日大出身者・在学生が多いため「日大」という名前だけは知っているのです。
知名度に関してはどの大学よりもありますが、実際にどんな学部があるのか、何が学べるのかを答えられる人は少ないでしょう。

日大ってどこにあるの?

さらに言えば、日大ってどこにあるのでしょう。
この問いに答えられる人は相当に日大通です。日大出身者でも自分の学部くらいしか分かりません。

そうなんです。日大のキャンパスは学部によって異なり、福島から静岡まであちこちに点在しています。それどころか、メインキャンパスもありません。

本部は東京都千代田区九段南にありますが、ここは事務所だけで学生はほとんどいません。
法学部と経済学部はオフィス街のビル、文理学部は世田谷・下高井戸、商学部は祖師谷、芸術学部は1〜2年次が所沢で、3〜4年次が江古田、理工学部お茶の水と千葉の船橋というように学部・学科・学年によって違うのです。

要は、「日大」は総合大学というよりも、「日大○○学部」という単科大学の集合体だと思ってもらったほうがわかりやすいと思います。そのため、図書館や学食もそれぞれの学部に設置されており、サークル活動も学部単位です。学部間の行き来はほぼ皆無で、学部が違えば別の大学です。

日大芸術学部生に大学を尋ねると、「日大」ではなく「日芸です」と答えるのは有名な話ですが、そもそも「日大ブランド」なんてものは初めから何もありません。

あるのは、「日大アメリカンフットボール部」「日大芸術学部」なのです。

日大に進学するメリット・デメリット

では、2019年度入試において日大に進学するメリット・デメリットについて考えてみましょう。

とりあえず日大の人はリスク大

そもそも日大に進学する人の多くは、「とりあえず日大」という考え方がほとんどです。
一応、ネームバリューもあるし、活躍するOB・OGもたくさんいるので、滑り止めの一候補として「日本大学」を選択し、選択肢がなくなって日大に進学というパターンです。

このようなケースの場合は、現・日大に進学するメリットはありません。

日大クラスの大学は他にいくらでもありますから、わざわざリスクのある日大に進学することはありません。最低でも4年間で400万円以上の学費は決して安い買い物ではありません。

もっと価値のある大学を選ぶべきでしょう。

価値のある大学とは、自分を成長させてくれる大学です。
「学生ファースト」でない今の日大へ進学することはリスクが大きすぎます。

目的が明確な人にはメリットが多い

たとえば「全国大会で優勝したい」「オリンピックに出たい」など、ある特定のスポーツ分野でスキルを磨きたい人にとっては、設備の充実もあり進学する価値は大きいでしょう。

ただし、日大アメフト部に見られるように「勝利至上主義」の考え方が根付いていることは歪めません。

大学在籍中の勝利よりも人間的成長を優先できる指導体勢に転換できれば、プロスポーツで活躍する人材が豊富で、科学的トレーニングを実践できる環境が充実しているだけに、メリットは大です。

また、日芸や医学部、歯学部、獣医学科などのように特別な学部・学科への進学を望む人にもメリットは大です。これらは選択肢の幅がそれほどありませんので、日大に行く価値は大きいでしょう。

日大はスケールの大きなパワーのある大学です。
その巨大さに惑わされることなく、目的がはっきりしている人にはメリットは大きい大学です。

日本大学
<本部>東京都千代田区九段南4-8-24(日本大学会館)
TEL.03-5275-8001(入学課)

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