ここ10年くらいで注目が高まってきているPBLという授業手法をご存知でしょうか。
社会で求められる力を育成するために導入が増えている手法です。
PBLがどのようなものなのか詳しく見ていきましょう。
PBL型授業って何?
ある問題を解決するために様々な努力をする過程で、経験や知識を得ていくという学習方法です。
PBLは、Project Based Learningの略です。
Problem Based Learningの場合もあり、厳密には異なるのですが授業の流れとしては大きく変わりません。
日本語では、問題解決型授業やプロジェクト型学習と呼ばれています。
チームで行うことが多いことも特徴で、一方的に講義を受けるインプット重視の「座学」とは異なる実践型の授業です。
高校でも探究活動の一つの方法として広まっていますので、経験している高校生も増えています。
PBLはなぜ必要なの?
実社会でも必要な、自ら問題を発見し解決する能力が身につくからです。
大学教育の多くは、1、2年で基本的な知識を学び、3、4年で専門を学ぶことが基本です。
知識を学んでも、その知識を統合的に活用する機会は多くありませんでした。
知識を活用する機会がないと、基礎を学ぶ必要性を感じず、つまらないと感じてしまう学生は少なくありません。
早くに実践であるPBL型授業を行うことで必要な知識があることに気付けます。
例えば、説得力のある解決策には統計的な知識が必要ですし、奇抜なアイディアよりも学部で学んだ理論が役立つこともあります。
オススメは企業のリアルな課題に取り組むパターンです。1年生のうちに取り組むことで、学部の学びの重要性にも気づくでしょう。
PBLへの関わり方
実践的な授業手法なので成長出来るかどうかは自分次第です。
PBL型だけだと知識が身につかないと言われています。座学と組み合わせたりするなど、工夫している大学もありますが、PBL型が楽しくて、そればっかりやっていると表面的なテクニックだけに注目してしまい、成長は止まることがあります。
また、チームとして活動することが多いので、人によって活動量に差が出ます。
リーダーだけが頑張って、他の人は口だけ出して何もしないということもあります。
結局、主体的に関わった学生は大きく成長できますし、友達に任せっぱなしなら成長できないのです。
調べてみよう
PBLは授業の手法の一つなので、実際にはやっていてもHPでは見つけにくいです。
まだ全員が取り組む学部や大学は少ないですが、新設の学部学科ではPBLを売りにしているところもあります。
正課授業ではなく、課外のプログラムならあるという大学もあります。
興味のある人は自分に行きたい大学・学部のPBLがどのようなものなのか以下の観点で見てみるとよいでしょう。
PBLを調べる8つのポイント
- どんな課題に取り組むのか
- 課題は与えられのか、自ら設定するのか
- 実際の企業も関わっているか
- 1クラスの人数やチームの人数は
- 全員受けるのか希望者か
- 希望する学生がどれくらいいるのか
- 取り組む学年はいつか
- 段階的にステップを踏んで高いレベルに取り組めるようになっているか