小学校から高校生まで、今や年間50万人以上、さらには全国の高校の5分の2が導入している「スタディサプリ」。
いったい何がこんなにウケているのでしょう。
その秘密は、質の高い授業、月額980円という格安な料金はもちろんですが、ゲーム感覚で「やる気」をアップさせる仕組みにありました。
教育サービスにとって一番大切なことは、成績を上げることです。
保護者や生徒はそのために、本来なら必要のない高い教育費を払って塾や予備校、通信教育費、書籍代を支払っています。
ただし、塾や予備校に通っただけ、素晴らしい先生や参考書に出会えただけでは成績は上がりません。
なぜかって?
それは、本人が勉強してくれなければどうにもならないからです。
勉強で大切なことは本人のやる気
大切なことは、本人のやる気、モチベーションです。
先日、全米オープンでセリーナ・ウイリアムス選手と対戦して見事優勝したプロテニスプレイヤー・大坂なおみ選手を指導するドイツ人コーチは、「なおみならできる!セリーナを8年間教えてきた僕が言うのだから間違いない」と褒めることで、大坂選手を優勝に導いたそうです。
某女子体操選手のコーチがドツキ回して鍛えてきたのと、えらい違いです。
絶対になおみ選手のコーチのほうが、「やる気」を与えてくれるとは思いませんか。
世の中には、数多くのタブレット学習機器がありますが、いずれもコンテンツの提供だけに終わっている感があります。
スタディサプリが一人勝ちしている秘密は、「やる気」を引き出し、維持してくれる、その仕組みにあったのです。
10分の動画が6つで1講座
スタディサプリは1講座1時間。これが3つから6つ程度の動画に分かれています。
だから、一気にやってしまってもいいし、1つの動画が終わったら休憩してもいいわけです。
1時間はしんどいかも知れないけど、10分だったら集中できると思いませんか。
しかも録画だから何度見直してもOK。
苦手分野、理解できないところだけチェックすることだってできるのです。
なにより、1つの動画を見終わるたびに達成感が得られます。
集中力と達成感の繰り返し、これが「やる気」につながります。
経験値を得てレベルアップを図ろう
スタディサプリは自分がキャラになりきって育成していくロールプレイングゲームです。
たとえば、一つの講座を見終われば、50EXP、3問連続正解すれば200EXP、講座の一部を完了すれば3000EXPという具合に経験値がもらえます。
経験値が貯まれば、レベルが上がり、どんどん自分が強くなっていく感覚が味わえます。
小中学生版にはさらに勉強させる工夫が
スタディサプリにはポケモンのようなゲームが付属しています。
内容はサプモンという名前の通り、ほとんどポケモンといっていい「ミニ育成ゲーム」です。
勉強をすれば、バトルができ、バトルに勝てば新しいモンスターが手に入るというもの。
ゲームばかりして、勉強に集中できないのでは?と疑問に思うかもしれませんが、子どもたちはモンスターを集めてモンスター図鑑を作りたいがために、一生懸命に勉強します。
勉強してすべてマスターしなければモンスター図鑑は完成しないわけですから。
子どものゲーム欲を利用した画期的な「やる気」を作る仕組みと言えるでしょう。
ただし、このサプモンは小中学生のみで、現在のところPCからのみ利用可能です。
高校生版、アプリ版にはサプモンの機能はありません。