進学の常識

高校までの勉強から大学での学びに移行するためのプログラム「初年次教育」とは?

大学の授業がどのようなものかイメージがつかない高校生は多いことでしょう。
大学での授業についていけるか不安に思う人もいるかもしれません。
この記事では大学1年生で学ぶことの多い初年次教育について紹介します。

初年次教育って何なの?

大学の学びに移行するための1年生の最初に受ける授業

高校での勉強から大学への学びや生活にスムーズに移行するために、新入生を対象に作られた総合的教育プログラムのことをいいます。
元々はこういうプログラムは大学にありませんでしたが、ここ20年くらいで急速に広まっていき、形は違えど大多数の大学に設けられています。

高校で学んだ内容を補習するリメディアル教育とは異なり、高校では学んでいない内容で、かつ、大学での学びに必要なことを学ぶ授業です。

学生の皆さんにとっては、大学の学びに慣れるために必要な授業です。自ら学ぶための基礎力を身につけるための授業と考えるとよいでしょう。

初年次教育って、どういう勉強をするの?

レポートの書き方など大学の学びに必要なことを教わる

レポートの書き方、資料の収集方法やプレゼンテーションなど、大学で学ぶために必要なスタディスキルが中心になることが多いです。そのほか、学生生活における時間管理方法や学習習慣、履修の仕方や施設の利用法も含む場合が多いです。文章の書き方については、先生からお題や資料が与えられて、原稿用紙1・2枚からスタートし、10枚20枚書く場合もあります。
ただ、先生によって内容が異なったり、先生によって当たり外れがあるという声もよく聞きます。

初年次教育の代表的なカリキュラム例

大学の授業は15回で構成されていることが多いです。週に1回で前期は4月から7月まで15週かけて15回終わらせるというパターンがほとんどです。
よくありそうな初年次教育の授業内容の例を紹介します。

  1. オリエンテーション
  2. 本学の歴史
  3. メールの書き方・授業の受け方
  4. 図書館ガイダンス
    ・文献検索および情報収集
    ・文献購読
  5. 学生生活をデザインする
  6. レポートの書き方
    ・表現技法を学ぶ
    ・レポートを書く
    ・報告書をまとめる
  7. グループ討議の練習
    ・課題分析
    ・課題解決の方策
  8. プレゼンテーション
    ・資料作成
    ・プレゼンテーション練習
    ・プレゼンテーションの実際

自分の行きたい大学の初年次教育を調べてみよう

行きたい大学の初年次教育がどういうものなのか調べてみましょう。初年次ゼミ、入門演習、基礎ゼミ、大学入門など、大学によって様々な科目名称があります。
大学の授業は少人数なものから大講義まで幅広いですが、初年次教育の科目は少人数であることが多いです。

授業の形態としても、プロジェクト型の学習や体験型の学習を取り入れたりするなど、工夫している大学も増えています。先生の説明を学生が聞いている伝統的な座学形式の授業ばかりではなく、学生が自分の意見を話したりグループで意見交換するような学習形態も広がってきています。

オープンキャンパスに行くことがあれば直接聞いてみることをお勧めします。

「初年次教育ではどのようなことを教えてもらえますか」「どういう授業形態ですか。座学ですか グループワークはありますか」「先生による違いはありますか」と聞けば、その学部の初年次教育の様子はある程度想像できるでしょう。