大学ホームページは非常に重要な情報源ですが、どこをどう見ていいか分からないという声も聞きます。
本記事では、少しマニアックな大学ホームページの調べ方についてご紹介します。
学部の先生の専門分野について調べてみる
だいたいどの大学にも「教員一覧」というページがあります。
顔写真が載っていることもありますが、芸能人ではありませんので、先生方の顔写真を見て良いとか悪いとかを見るのではありません。
注目すべきポイントの1つ目は専門分野です
自分の行きたい学部のことを、なんとなくのイメージのまま選んでいる高校生も少なくないと思います。調べる方法の1つが、自分の行きたい大学の学部の先生の専門分野を見てみることです。例えば、経済学部の教員一覧を見てみると、経済開発論、経済学史、中小企業論のように経済学部のなかでも専門分野が分かれていることがわかります。
注目すべきポイントの2つ目は論文のテーマです
なんとなくでも気になるテーマがあれば、その先生の論文のテーマを見てみましょう。論文のテーマをみると、具体的にイメージできることが多いです。しかし、どういう内容かを想像できないようなテーマもあります。よく分からなければ、気になった専門領域をWEBで検索してみましょう。関連する書物や解説しているページにたどり着くことができます。
調べ方
- 大学ホームページで教員一覧を探す(各学部のページあることが多い)
- Googleなどで「○○大学 ○○学部 教員一覧」と検索する
事業計画・事業報告書で大学が目指している方向性を知る
近年は大学も事業計画や事業報告書を公開することが多くなってきました。
文部科学省からの情報公開の要請ということもありますが、大学としても、目指す方向性をオープンにして、広く社会に知ってもらいたいから公開しているわけです。
大学の方向性を外部から把握するには非常に役立つ資料です。
事業計画は、その名の通りこれから行う予定のもので、事業報告書はすでに行った取り組みの報告となります。
大きな規模の大学のほうが、しっかり作られている印象です。
事業計画・事業報告書では教育や学生支援に関する項目に注目しよう
事業計画・事業報告書は受験生のためのものではありませんので、分かりやすく書かれているわけではありません。
法人として公開しているので、財務や学生募集、地域連携などについて書かれていることもあります。
受験生の皆さんはは、「教育」や「学生支援」に関する項目に注目しましょう。
例えば、どのような内容が記載されているかというと、ラーニングコモンズ※を設置する、グローバル化を推進する、就職支援を充実する、というようなことが書かれています。
調べ方
- Googleなどで「○○大学 事業計画」と検索する
- Googleなどで「○○大学 事業報告書」と検索する
ラーニングコモンズとは図書館などに設けられる、総合的な自主学習のための空間を指します。グループ学習ができる環境が整っていることが多いです。
自分の行きたい大学が、どのような点に力を入れているのか、ぜひ自分の目で確認しましょう。