進学の常識

養護教諭になるには、どこに進学すればいい?

学園物のTVドラマや映画で、マドンナ的な役割を果たすことが多い「保健室の先生」。
実は、養護教諭とは、この保健室の先生のことなのです。
優しくて美人で、みんなからの憧れの的である「保健室の先生」にはどうすればなれるのでしょう。
今回は、「保健室の先生」こと「養護教諭」にスポットを当ててみました。

養護教諭の仕事は

養護教諭とは、いわゆる「保健室の先生」のことです。
国語や数学などの一般の先生とは違い、クラス担任になることはありません。
全校児童・生徒が対象です。
小学校や中学校、高等学校などの保健室に在室し、児童や生徒のケガの手当、体調の不調に対処します。
ときには、保健科の授業を担当することもあります。
また、健康診断や学校内の衛生状況の改善、学校全体の健康管理なども担います。

養護教諭になるためには免許が必要です

担任を持たないとはいっても養護教諭も学校の先生ですから、英語や家庭科の先生と同様に教員免許状が必要です。
免許状を取得するためには、所定の単位を修得すればいいわけですが、どこの大学・学部でも取得できるわけではありません。
取得できるのは、教員養成系学部の養護教諭養課程、看護系学科の一部です。

養護教諭として働くためには

ただし、免許を持っていたからといって養護教諭になれるわけではありません。
他の先生と同様に、採用試験に通る必要があります。
公立学校の場合は、各都道府県が実施する教員採用試験、私立学校の場合は各学校が実施する採用試験に通る必要があるわけですが、これがかなりの難関です。

というのもの、よくよく考えてみれば、保健室の先生というのは各学校に一人しかいませんよね。
そのため、前任者が辞めない限り空きはなく、採用枠がありません。
つまり採用人数がものすごく少ないのです。

たとえば2018年度の大阪府の場合、481人の受験者に対し、合格者はわずかに35人。13.7倍という競争率です。ほかの自治体も同様で競争率7〜8倍となっています。私立にいたっては、採用試験すら実施されないところがほとんど。完全に欠員募集となっています。

平成29年度の学校基本調査によると、小学校教員は約42万人、中学校教員は約25万人、高校教員は約23万人いるのに対し、養護教員はたったの4万人ほど。いかに狭き門であるかがおわかりいただけるかと思います。

養護教諭養成課程と看護系、どっちがいいの?

何が何でも養護教諭になりたいのであれば、教員養成系の学部に設置されている養護教諭養成課程をおすすめします。
養護教諭は教師ですから、教師になるための授業が充実しています。しかしこの場合は、ダメだったときの潰しがききません。
大学院に進学して上級資格である養護教諭専修免許状を取得して再チャレンジするか、アルバイトをしながら再チャレンジするか、他の職種に鞍替えすることになります。

一方、看護系のメインは看護師資格の取得です。
看護系の大学を卒業しても国家試験に合格しなければ看護師として働くことはできませんが、国家試験合格率は98%以上。
大学を卒業できる力があれば、ほぼ間違いなく看護師資格を取得することができます。
今の時代、看護師は超売り手市場なので、資格があれば就職の心配はまずありません。また、いくつになっても、一度退職しても働ける仕事なので、潰しがききます。
「何が何でも養護教諭!」という人以外は、看護系の大学で看護師資格と養護教諭免許状を取得することをおすすめします。
看護師として働きながら養護教諭をめざすという道も十分可能です。

ただし、看護系の大学だからといって、すべてが養護教諭免許状を取得できるわけではありません。
また大学によっては養護教諭免許状二種しかとれないところもあるので、進学先は十分に調べてから選択するようにしましょう。